今日も明日もろくでなし

ろくでなしのろくでもないブログ

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『タイミングとハート』~「奴」が来るッ!の巻き~ 

山梨はとても良い所である。
なんと言っても緑が多い。また、少し車を走らせればたくさん自然も残っている。
しかし、良い事ばかりではなく、盆地なので夏は暑く冬は寒いとか、緑が多いのは良いけど交通機関が少ないという問題もある。
ちなみに私の住んでる町には駅がないし、バス停に行くまでかなり歩かなければならない。
そんな私も含めた山梨県民の移動手段はもっぱら車である。車がないとまともに買い物にすら行けないのだ。
なので一家に一台とかではなく一人に一台といった具合である。
もちろん私も車を持っている。
車があると大変便利だ、好きな時に好きな場所に行ける。

しかし、ここで思い出して欲しい山梨は緑や自然が多い。
私が車を置いている場所の横には大きな木がある。その木は時期になると赤い小さな実をつける。その実を狙って鳥が集まり結果的に私の車には鳥のフンがたくさんつく。また、ほぼ100%の確立で車に乗ると小さなクモがダッシュボードのとこにいるし車に乗るとき3回に2回はクモの巣にひっかかる。
なぜ車を置く場所を変えないのかというと一人に一台あるがために置く場所が限られるからである。
仕方がないのだ。
しかし、山梨生まれ山梨育ち農家の奴はだいたい友達で生粋の甲州人である私はこんな事は気にしない。
山梨が好きだからこんな些細な事は目を瞑る。
(余談だが私がどれぐらい生粋の甲州人かというと、友人の中でも甲州弁を使うのは私ぐらいだし、親戚で集まっても私と婆ちゃんぐらいしか甲州弁を使わない。)

そんな私もさすがに山梨に対してトサカにきたことがある。
それは、ある日車に乗っていた時の事である。
私は車に乗ると好きな音楽を流し、大声で歌うのが常である。それは暑くて窓を全快に開けている時でも例外ではない。もちろん信号で止まる時なんかは音楽の音量をしぼり、さも歌なんか歌ってませんでしたよみたいな涼しい顔をして動きだしたらまた大声で歌うといった具合である。愛車のエンジンと私は連動しているのだ。これもひとえに愛車、さらには山梨を愛する心のなせるわざだろう。決して恥ずかしいとか小心者とかいった類のものではないと断言しよう。
話はそれたが本題に戻そう。
運転中になんとはなしに助手席を見ると事件が起きた!
人々を振るえあがらせ恐怖に落とし入れる「奴」がいるのだ。
もちろん幽霊じゃあないし、ゴキブリなんて生易しいものじゃあない。
ではなにかというと


オオスズメバチである。

そりゃあもうパニック!パニックッ!!大パニックゥゥゥゥゥウーーーッ!!!
幸いな事に渋滞中なので両手は自由だ。
だがどうする?
素手で捕まえるのはヤバイ、しかしこのまま黄色い悪魔オオスズメバチとドライブデートはさらにヤバイ

ここで咄嗟にひらめくッ!!
窓を開けて「奴」を外に出せば良いのだとッ!!
この間わずか3秒!!
もしこの思考速度に恵まれた体格と才能があれば敵なしなのだが、恵まれた体格も才能もないから「ろくでなし」なのだ!!
そして私は「奴」に気配を悟られないようにゆっくりと右手で車の窓をすべて全開にした。
気分は人質が犯人にばれないようにこっそり携帯で助けを呼ぶような感じだ。
横目で「奴」を見るが「奴」には動きがない。
だが良いんだ、気にすることはないプランAが駄目ならプランBに移れば良いだけのことだ。
ハチは煙が苦手なのを思い出した私は、慎重に腕を伸ばしタバコを取り、くわえそして火をつけた。
煙をそっと「奴」の方に吹きかける、すると今まで微動だにしなかった不動の「奴」もついに動き出しそして、助手席の窓から出て行った。

勝った!私は勝利したのだ!!生死を賭けた勝負に!!!
勝利のタバコはなんとうまいんだろうか。貴様がミツバチという弱者をいじめている間に人類は英知を磨いてきたのだ、人間様に勝てると思うなよ。などと勝利の余韻に浸っていると急に現実に呼び戻された。
後ろの車にクラクションをならされたのだ。
やれやれ人の気も知らないでと思いつつ車を走らせるために前を向くと信じられない事が起こった!!

「奴」がハンドルに止まっているーーーーーッ!!


全ての窓を全開にしたままでいたので一回出てまた入ってきやがったのだ!!
騙された!
虫に騙されたのだ
人類の英知といったいなんだったのだろうか!
ここまできたら「人類」とか「虫」ではなく「雄」対「オス」の異種格闘技である。

「奴」の最大の武器は針でありフェイバリットホールドは「アナフィラキシーショック」だ。
どんな技かというと二撃必殺!!二度刺されたらヤバイッ!クリーンヒットすると一発でもヤバイ!そんな代物だ。小回りの利く俊敏な動きにも注意が必要だ。
対するこっちの武器はなんといっても体のでかさ、単純に体のでかい奴の方が強い。

私は、一度なら・・多分一度なら刺されても大丈夫・・・「奴」がどこかに止まり攻撃を仕掛けてきたのなら体のでかさにものをいわせ、握り潰すなり叩き殺すなりしようと考えた。
肉を切らせて骨を絶つカウンター攻撃だ、大事なのは『タイミングとハート』はじめの一歩を読んでて良かった。宮田君ありがとう!!

覚悟は決まった。
後は「奴」が動くのを待つだけだ・・・

まるで達人同士が真剣で勝負するかのごとく見つめ合ったままお互い動かない。
いや、動けないのだ、迂闊に動くとそれはすぐに死と直結する。焦れた方の負けだ。
ひりつくような緊張感のなか先に動いたのは「奴」だった。

「奴」は不気味な羽音を立てながら飛び立ち、そして優雅に窓から空に飛び立って行った。
青い、とても青い目の覚めるような青さの大空へと。

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